「青いキリンを見せてくれたら大金を出す」と大富豪が持ちかける。イギリス人は議論を重ね、ドイツ人は図書館へ、アメリカ人は軍を世界に送る。日本人は品種改良に明け暮れ、中国人は青いペンキを買いに走った(早坂隆『世界の日本人ジョーク集』中公新書ラクレ)。
そのまんまの話が中国から届いた。雲南省のある県が、森林保護区のはげ山をペンキで「緑化」したというのだ。採石場跡の岩肌を7人が45日で染め上げた。写真を見ると、樹木とは似ても似つかぬ毒々しい色だ。住民は「植林のほうが安かった」と県当局の奇策にあきれている。
中国では、国際オリンピック委員会が五輪候補地の視察に訪れた01年冬にも、北京市内の枯れ草がたちまち緑になった。「差不多(チャープトゥオ)」。大した違いはないのだから気にしなさんな、という日常語である。
細部にとらわれない大局観は何ごとにも必要だ。おおらかな大陸流も悪くない。だが、内外に影響が大きい自然環境や食品安全をこの感覚で扱われてはたまらない。
見かけの力は侮れない。だからつい、困った時のペンキ頼みとなる。ペンキは素材の腐食を防ぎつつ、外に向けては見る者の心に作用する。部屋を塗り替えれば気分が変わるし、銭湯の富士山は浮世の憂さを晴らしてくれる。
造花、人工芝からカニ風味かまぼこまで、代用品への執念は暮らしを豊かにしてきた。そっくり技術の極意は、本物にとことん迫りながらも本物とは一線を画する点にある。ここをわきまえないと、笑い物だ。青いのはペンキであって、キリンではない。



ペンキは素晴らしい、そのアイディアも素晴らしい。
何事もおおらかでよろしいという文章ですよ」





ロシア人は大富豪をルビアンカに送った」
【中国】山にペンキを塗って緑化
事件の批難はしたいが
中国の批難はしたくないと言う苦悩が見えて
面白い文章になってますね。
>おおらかな大陸流も悪くない
ふと思ったのは朝日の中の人には
アメリカもヨーロッパも大陸じゃないのかな?
>通人氏
一方、欧米大陸の人々は人工芝を植えた。
中の人も苦労しているんですね....
「そして朝日は大陸を擁護した」
でしょうか。
大陸半島流なら「強盗の下準備を始める」が正しい。
エンコリあたりにいる韓国人男性なら、青いキリンじゃなく青木りんをつれてくるにちがいない。
と枕はこの程度にしておいて・・・
>細部にとらわれない大局観は何ごとにも必要だ。おおらかな大陸流も悪くない。
>見かけの力は侮れない。
>だからつい、困った時のペンキ頼みとなる。ペンキは素材の腐食を防ぎつつ、外に向けては見る者の心に作用する。
つまり、朝否のいうジャーナリズムっていうのは、見掛け倒しで身内の腐敗から目を背け、
外部の人に対して偏向誘導報道することを指すんだね。