【書誌】 天皇制の柱は呪術的「神道」〜本質に無関心で形式追求の日本人「韓国人の日本史」[05/15](ハンギョレ新聞)韓国と日本は似ているようだが違う。地球上で日本と一番似ている国が韓国という言葉があるかと思えば、日本と一番違う国が韓国という言葉も通用する。どうしてそうなのか?
「韓国人の日本史」(玄巖社発行)は正しくそんな疑問に答えようとする本だ。東京大学文学部朝鮮史研究室で勉強した著者、チョン・ヘソン成均館大人文科学研究所先任研究員は終始「どうして日本は韓国と違うのか?」に焦点を合わせて文学、哲学、宗教、芸術分野について日本社会の下にある心性と風土を暴いて隣国たちと比べる。年代記的な一般歴史書ではない。
そして彼は意外にも自分が無関心だった「日本と正反対の文化を持った」驚異的な韓国文化にも新しく目覚める。日本が分かると韓国も正しく分かるという話だ。(中略)「日本人の根は韓国」だとしても、両国は全く異なる道を歩いた。「韓国人の日本史」著者が「日本を根源的に理解する道」と指摘しているのが精霊信仰(アニミズム)から出発した「神道」だ。日本全国には8万あまりもの神社があり、1億2千万の人口のうち1億1千万が神社を定期的に訪れ八百万の神々を信じている。
その神々の頂上に「天皇」家の守護神である太陽神「アマテラス・オオミカミ」がいる。チョン研究員は日本神道を呪術的な原始宗教が断絶なしに今まで一国家の主流宗教に存続しているほとんど唯一の例と捕らえている。日本では仏までも幾多の神々の中の一つにすぎない。「日本仏教は仏教的真理よりは現世の利益を持って来る神さまとして受容され(神仏習合)、呪術的宗教として日本社会の神道的風土に適応した。結局は葬式、祖先崇拜、呪術的祈祷のように既存の神道的儀礼の代わりをして各種の宗教サービスを提供。こうして得られる経済利益を寺院経営の財源に回す一種の宗教ビジネス組職として生き残った。」仏教の神道化だ。
日本の儒教・朱子学も同じ道を歩んだ。核心概念である「理」や「天理」は17〜8世紀の儒者、荻生徂徠に至り完全に消滅、脱落して現世的実践倫理に変質される。外来の高等宗教が土俗宗教を圧する一般的パターンとは違う。
「天皇」制が生き残ったのも神道のためだ。「他の世界が生死、善悪、道徳、普遍価値など人間の本質的な問題に取り組み」人間性を歪曲する社会に対して怒る時も日本はそこに関心がなかった。日本は代わりに自我を集団に求めて集団に対する忠誠を作り上げた。「残ったのは何だったのか?それは形式を最後まで推し進めることだ。本質に関心がない時、すべての関心とエネルギーは形式に集中されるだろう。」日本美学の特性だ。家業につながる日本的職人精神も同じ脈絡で理解できる。
チョン研究員は神道が維持できた決定的な理由を日本の自然環境、地理的特性に求めた。地震と火山と台風の巨大な威力にいつも露出している心細い生活、そしてその結果形成された日本的風土を外部侵略から守ってくれたのは島国という特性だ。また高い山々で分けられた峻険な地形は韓国や中国のような中央集権体制の確立を邪魔し、その結果、政治と宗教が未分化状態で残ったし、それはまた絶対真理や普遍的価値の追求を妨げた。
交通・通信の発達で今後の日本的特性は弱まるしかないが、「‘天皇が健在な神の国’という、日本が歴史的に発展させて来た唯一のアイデンティティ」にとらわれすぎる右翼たちの危ない蠢動を阻止する社会勢力はとても微力だ。それを「挫折させられるのはただ力だけ」と著者は考える。力は周辺との連帯から出る。

「地球上で日本と一番似ている国が韓国という言葉があるかと思えば、日本と一番違う国が韓国という言葉も通用する」
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posted by ADON-K at 00:34
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